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2018-04-23

宿主日記 04/16~04/22

4/16(月)
雨は上がったが気温はそこまで高くなく、少し肌寒い朝。
ラウンジへ行くとまだ誰も起きていなくてとても静かだった。
シーンとした中、いろいろと考えていたら今日がちょうどdot hostel naganoの2周年だということに気がついた。あっという間の2年間でもあり、まだ2年か。という思いもあったりするなか3年目に突入する。3年目といえば、社会人で言えばもう仕事にも慣れて、仕事をどんどん任せられるくらい経験を積んで後輩の指導したりと新入社員のときと比べ物にならないほど成長を遂げているはずだ。DOT HOSTELはどうだろう。ずっと中にいるとわからないが、いろいろと試行錯誤をしてルールを変えたり内装を変えたりと外から見えてこない部分で変化を続けてきた。これからも良い方向へ進化できるように調整したり環境を整えていくことが僕の仕事になっていく。今年は新しい事業の一棟貸しも始めるのでますます忙しくなりそうだけれど、楽しんで仕事をしていきたい。
4/17(火)
お昼まで税金の支払いやら、予約の処理やらで改装には行かず。
注文していた塗料のジョリパットが届く。珪藻土の半額くらいとコストパフォーマンスに優れていて、すでに水で練ってあるので塗りやすいらしいので買ってみた。
午後はこのジョリパットを塗った。ひたすら塗った。珪藻土よりも粘度が高くて垂れずらく、コテの後もつくのでなかなかこれは良いモノなのではないか。
4/18(水)
お昼はスパイスカレーを作りみんなで食した。おいしなあカレー。
午後から改装へ。助っ人でシェアハウス住民さんが参戦。ありがたや。
1階と階段の壁をとうとう塗り終え、今日から1階へ。
夜はみんなで2周年をお祝いするためケーキを作り食べた。お客さんにもあげて一緒に食べた。みんな喜んでいたなー。
今日泊まったお客さんにマジものの天才がいた。アルゼンチン人の彼はざーAIをイギリスの大学で勉強し、アメリカのスタートアップで働いた後に起業してスマートハウスのシステムを自分で作り世界中に売りさばいているらしい。例えば気温の変化でエアコンが勝手の着いたり、声で指示しただけでテレビがついたりきえたり。ホテルのチェックイン業務も自動で行うシステムもあるとか。
便利になっていくのは良いことだけど、人間がやった方が良い仕事もあるよなーと。ゲストハウスもそのうちの1つなんだろうな。
4/19(木)
朝から昨日のケーキを食べて栄養をつけ、朝から現場へ。一階のリビングをジョリパッドで塗り上げた。壁塗りってある種、自分との闘いなのかもしれない。音楽はかけているものの、それ以外は何の音もせず誰とも会話もせず、ひたすら黙々と塗っていく壁。たまに自分は何をしているのだろう。と思ったり、この場所にどんなお客さんがきてくれるのかそして来てほしいのかと考えてニヤニヤしたりと、端から見たら怪しい人が壁塗りをしているなと思うだろうな。
夜は宿に帰り接客。ここ数日、満床が続いていて忙しい。隙間時間にアマゾンで買ったTHE LOOMING TOWER “ AL-QAEDA AND THE ROAD TO 9/11”を読み始めた。
ピュリッツァー賞も受賞しているアルカイダとビンラディンについて書かれたノンフィクションだ。割と簡単な英語で書かれている上、僕も中東にいたので描写がわりとすらっと頭に入ってくる。とかいうと怪しい仕事でもしていたんじゃ・・と思われてしまうがちゃんとまっとうなお仕事をしていましたよ。一度だけアルカイダとみられる集団がイエメンのサヌアの空港で取り押さえられているのを見たことがある。運の悪いことにその直後にドバイへ出国しようとしとしていた僕のスーツケースの中にはサンプルのために持ち帰らなければいけなかったエンジンのサンプルが入っていた・・・どう考えてもこれはやばいなと自分でもわかっていたけどいつも以上に執拗に検査をするであろう検査員の目をごまかすことができず、当然のごとくX線で引っかかり、怖い髭面のアラブ人に別室へ連行された・・。別室で何があったのかを書くと長くなるので省略するがいま思い返すだけでも嫌な汗が・・・。
4/20(金)
満床が続いていたからなのかわからないが、宿のトイレが久しぶりに詰まる。
シュポシュポもやってもダメだったので排水管が詰まっているのだと思っていつもお世話に成っている業者さんを呼んでマンホールの中の排水管を見てもらう。さほどつまっている様子もなく、じゃあということでトイレの便器をしゅしゅぽでやってもらったらあっさりと流れてくれた。ふう。もっと練習が必要だな、しゅぽしゅぽの。。
リノベーションの方はだいぶ進んで、塗装の方はキッチンになる部屋を塗り始めた。
残すはキッチン、シャワールーム、トイレ、玄関。まだ結構あるな。。汗
寝る前にTHE LOOMING TOWERの続きを読んだ。オサマビンラディンのお父さんムハンマドビンラディンがイエメンの貧困出稼ぎ労働者から、一代でサウジアラビア有数の財閥を気づくほど有能な技術者だったことを初めて知った。
4/21(土)
初夏のような陽気。日中は25cまで上がり、汗ばむくらい暑い。
お客さんが上田城の桜ライトアップを見に行きたいと言っていたので上田城のライブカメラを見ていると・・・もう桜ないじゃん。爆 どうするんだろう・・・
お昼は諏訪町にある橋詰製麺さんで買った中華麺を使って冷やし中華。うっまー!麺コシがあってうっまー。というみんなのリアクションに笑った。うん、確かにうまい!1玉90円。おすすめ。
宿に帰る途中、カネマツの坂を上ったところの正面にある蔵造りの家が取り壊されていた。外から見えた二階にあった立派な梁もなくなっていた・・・なんということだ。
寝る前にエリアリノベーション・海外編をぱらぱら読んだ。
”住んでいるような感覚”を観光客にわざとらしく提供するサービスは嬉しくないが、住民の普段通りのさりげない生活シーンに入り込めた時の旅の記憶というのは、なかなか消えないものだ”。
ちなみにこの本で取り上げられている、ドイツのライプツィヒの事例を執筆された大谷さんが来週金曜日に信州大学で講義を行う予定。しかもうちに宿泊してくれるようなので、いろいろ話を聞けそう。楽しみだな〜!夜には懇親会もあるのできになる方はフェイスブックのイベントページを要チェック。
4/22(日)
今日も晴れて暑い1日だった。
日曜日なので現場には行かず、宿でお仕事。今日は長野市でビジュアル系バンドのライブがあるとかで、ロシアから来た女の子たちが宿泊してくれた。そして台湾からはannちゃんのお友達が宿泊してくれた。上司に会いに来たとかで日本のおじさんたちが宿泊してくれた。なんやかんやでここ数日、満床が続いて忙しい。幸いなことにうちは洗濯機が2台あるので朝から2回づつ回せばシーツ、まくらカバー、タオル等すべてを洗うことができ、この暖かい気候のおかげでチェックイン前までにすべての洗濯物が乾いてくれる。
フェイスブックをチラ見していたら、先日酒蔵見学をさせていただいた蔵の杜氏さんが原田病にかかってしまい、入院してしまったらしい。原田病って初めて聞いたけれど、調べてみると結構大きな病気みたいで心配だ。