Close

2022-05-16

信州ダービー観戦記

長野パルセイロvs松本山雅。

Jリーグになり初めて実現した信州ダービー。これまでの戦績は地域リーグ、JFLとこれまでにリーグ戦では16回対戦があり、松本山雅6勝、長野パルセイロ5勝、引き分けが5回。 ほぼ互角の戦い!

長年J2に上がれずJ3で苦労してきたパルセイロ。一方松本山雅はJ1にいた時代もあったが、反町政権の終焉と共にずるずるとJ3に落ちてきてしまい、J3で実現した信州ダービー。

チケット前売り券は完売、当日券もなし。ラッキーなことに友人であるカレーの山小屋さんにチケットをもらい(3代目店主は宿主と同じ歳でフットサル仲間でもある)観戦することができた。

まず会場のパルセイロ本拠地である長野Uスタジアム(南長野運動公園)につき驚いたのが、入場ゲートの前にできていた長蛇の列。入場ゲートの遥か向こうまで列を成しており、17時くらいに並び入場できたのがキックオフ時間19時の20分前くらい。”夢の国”並みの行列であった。

係員、ボランティアさんも大変な仕事だったのは容易に想像できる。

ようやく入場でき、アウェイ松本よりの席に座り観戦。入場者数は1万3000人超え。

J3でこの観客数は信州ダービーがいかに注目されているかを表している。

まさに長野と松本の意地とプライドをかけた戦い。パルセイロにとっては勝てば勝ち点で現在2位の松本に並ぶことができ、逆に負ければ勝ち点5離されてしまうので負けは許されないという非常に大事な試合。

 

キックオフからボールの主導権は松本山雅。4番安東選手が中盤で縦横無尽に顔を出しボールを受けてパスを左右に散らしてゲームを組み立てる。そこにパウリーニョ選手が絡み、2トップの横山選手、小松選手の速さを生かした縦に速い攻めでパルセイロゴールを脅かす。

一方のパルセイロは守備時は3バック気味でDFラインを高めに取り非常にコンパクトなポジショニング。1トップに入っていた8番の宮本選手の体幹の強さを生かしたポストプレーでためを作りそこから、シャドーの三田選手、森川選手がボールに絡もうとするも序盤はなかなかリズムが作れない。

お互いの意地とプライドをかけた戦い。球際も当然激しくなるがラフプレーなどはないクリーンなタックルが多く見受けられた。

前半は松本ペースで進め、長野はカウンターやセットプレーでチャンスを見出すも0-0で前半終了。

後半はどちらかというと長野ペースか。後半からパルセイロは交代で入った15番宮坂選手がアンカーの位置に入り、持ち前の展開力を生かして左右の攻撃を活性化させる。またセットプレーのキックの精度も良く、後半中盤にゴール前で得たフリーキックをブレ玉でゴール角を狙うも松本GKビクター選手が間一髪で指先に触れコーナーに逃れたシーンが長野最大のチャンスでした、くうう!

終了間際、交代選手枠を使い切った松本山雅にアクシデント。中盤の要、パウリーニョ選手が足を痛めてプレー続行不可能になり数的不利の状況。長野はこの好機を逃すまいとパワープレーに出るが体を張る松本山雅DF陣にボールを跳ね返されてこのままスコアレスで試合終了。J初の信州ダービーは痛み分け!

両チーム球際激しく、攻守の切り替えも早くて好ゲームでしたね!

自分的マン・オブ・ザ・マッチは運営とボランティアさん、松本山雅4番安東選手、長野14番三田選手👏

両チームの皆様、関係者、ボランテイア・運営の方々お疲れ様でした!