軽井沢 へ
先日、数日間ほど宿をお休みし軽井沢へ旅行に出かけた。信州割を駆使し、お得に旅をできるのもあとわずか。
普段は宿として利用される側である僕が、一度も使わずに終わるのももったいないということで軽井沢へ奥さんと旅に出ることにした。軽井沢へはコロナになって以来行っていないので約2年ぶりとなる。
車で行こうかと思ったが久しぶりに”旅感”を味わいたく、電車で行くことにした。
疲れない旅行は旅行ではない。
しかし長野から徒歩や自転車で軽井沢へ行くには僕は歳を取りすぎている。(いや君の気持ちの問題だよと、誰かに叱責されそうだが)
長野駅から約90分の電車旅である。
JR東日本から譲渡された今はほぼ絶滅種と言って良い”しなの鉄道”の車両。
逆転の発想でその古さを売りにした車両は鉄道ファンを魅了しているらしいが、乗っている身としてはどうもガタンゴトンという揺れが通常の電車に比べると1.5倍増しに感じる。しかしそれが”旅感”を与えてくれる。
スーツケースとバックパックを手すりの棚に上げ席に座る。窓から見える絶景の山々、たまに田んぼ、ちょっと散りかかってる桜を眺めつつ、読書に勤しむ。旅に出るときはどうしても旅の本を読みたくなる。今回はジョン・クラカワーの”荒野”をチョイス。INTO THE WILDというタイトルで映画化もされている名作だ。アラスカへ一人旅に出かけた若者が最後に悲しい結末を迎えるという話だ。
あっという間に軽井沢着。時代に流されずいまだに電子マネー・カードを一切受け付けないハードボイルドな軽井沢駅。
切符を駅員さんに渡して改札を出る。
今回2泊お世話になる軽井沢プリンスホテルさん。駅からピックアップバスが出ているのでそのバスに乗り込む。
五分ほどでホテルに到着するや否や、ホテルの方から勢いよくホテルマン・ウーマンが飛び出してくる。
「いらっしゃいませ」と20代であろう女性従業員がニコリ。僕たちの荷物を持って中に颯爽と入っていく。
テキパキとチェックインを済ませ、信州割でもらえる大量のクーポン券を握りしめお部屋へインする。
宿泊する軽井沢プリンスホテルウエストは新たに温泉とサウナをリニューアルしたとのことでこれが宿の決め手になったこともあり、チェックインしてすぐに温泉へ突入した。
15時過ぎの平日でほぼ貸切。温泉内はピカピカでサウナはフィンランド風のサウナであり、今流行りのセルフロウリュを体験できる。水風呂もあり、温度計は18°を指している。
さっそくサウナを堪能すべくサウナ内へ入るとアロマオイルの匂いが鼻から脳天にやんわりと突き刺さる。ロウリュウ水にアロマオイル(おそらくレモングラス)をいれているのだろう。温度は65°とじんわり暖かい。門前の亀の湯のサウナとは違いただただ優しい暖かさ。亀の湯のサウナも好きだが、あちらは暴力的な熱さで1分も中に入れば汗がダラダラ流れてくる。
10分ほど入っていると全身から汗が噴き出てくる。サウナを出て水風呂へザブン。1分ほど我慢してから露天風呂にある休憩スペースへ。これを3セットほど繰り返すとまさに”トトノイ”の境地へ。温冷交代浴をよくサッカー後にやっていたのでサウナとか水風呂歴は長いのだが、ここの施設は清潔さとか混雑度とかお客の民度とかを総合すると歴代トップ3くらいには入るであろうくらいに素晴らしかった。
結局二泊三日で5回ほど温泉・サウナを堪能した。
軽井沢でもちろんアウトレットでお買い物もできたし、コロナ禍ならではの手袋・マスクを付けてのホテルビュッフェも体験できたし美味しいレストランにも行けた。
心も身体も大満足な軽井沢旅行だった。