為替と旅行者
今日1ドル=130円台まで値下がりし、20年ぶりに円安水準を更新した。
ここ数ヶ月で急激に円が売られてドルが買われ気が付かぬうちにジワジワと日本人が貧乏になっていく。
これは旅人にとっても一大事である。
単純だが日本人旅人にとっては、ドル高円安になると海外旅行し辛くなり、海外旅行者は日本に来やすくなる。
ちょうど一年前は一ドル108円だったのがいまや130円。22円安。
単純に旅行で1000ドル支払うことになったとすると、1年前は1000ドルx 108円= 108,000円だったものが今は
1000ドル x 130円=130,000 円 と2万2千円も違いが出てくる。
これは学生旅行や長期旅行者のバックパッカーにとっては死活問題で、悲報であり、ただでさえコロナで鬱々とした生活を国内で続けている若者にとっては非常事態と言って良いのかもしれない。
逆に僕たちなんかのゲストハウスや観光地などインバウンドの集客を見込めるところでは、海外のお客さんにとって円安は恩恵があるので良いことでもあるのだが、岸田政権は一向に国境を旅行者に開く気配がないのでこの千載一遇かはわからないがチャンスをものにすることができない歯痒さがあるのだが。
海外のバックパッカーは為替にとても敏感だ。支払いの時にアプリを開いて自分の国の通貨が円に対していくらかをチェックする旅人が相当数いる。一方、僕たち日本人は海外に行った時にそこまで為替は意識してこなかったと思う。なぜなら今まで円は安定通過であってここまで急激に売られたことはなかった。少なくとも僕が生きてきた数十年間の中では起き得なかったことだから。しかしこれからはもしかしたら彼らのように、旅先で買い物や外食する度に為替をチェックしながら旅をする時代が到来したのかもしれない。それほど日本はアフターコロナの方針・金融政策が世界の常識と外れており、円が以前と比べて明らかに弱く不安定な通貨になってしまった。
不安定な世界情勢でエネルギー価格高騰、半導体不足、円安、コロナ禍、国境未だ開かず。
なにか明るいニュースはありませんか?笑